オーダーメイドについて

オーダーメイドについて

オーダーメイド』、試されたことはございますでしょうか。
今回はこの『オーダーメイド』について雑記的な感じで書いていきます。

まず簡単にオーダーメイドについて説明いたしますと、「パターンオーダー
イージーオーダー」「フルオーダー
という大きく分けて3パターンに分けられます。

 パターンオーダーは既にそのショップにて用意されている既製服に対して、
袖や着丈等簡単な場所の修正をしてくれる、一番簡単で安いオーダー方法です。
当然仕立ては縫製工場にてマシーンメイドになってきます。
「5万円でオーダースーツが買えます!」みたいに謳っているお店はほとんど
この方法といっていいでしょう。

 イージーオーダーはさらに細かいサイズ合わせや、生地やボタン、裏地等の選択なども
できるようになります。(※パターンオーダーでもたまに生地やボタンの選択が
できるところもあります)
基本はそのショップで用意されている型紙(スーツの元になる型)に合わせるのですが、
屈伸対(猫背)や反身体(胸を張って反っているような姿勢)に合わせて
調整してくれるところもお店によってはあります。
しかし基本的にはパターンオーダーと同じく縫製工場での仕立てになります。
それでも縫製等はそれなりのお店で仕立てると、ちゃんと工場にいる職人の手で
行われるのでパターンオーダーに比べると全然違ってきます。
丁度パターンオーダーとフルオーダーの中間といったところでしょうか。

 フルオーダーは仕立て屋に行って職人に仕立てていただく、いわゆるテーラーメイド
です。お客様一人ひとりに対し職人の手によって採寸、生地の裁断、縫製が行われるので
当然着心地は段違いになってきます。人体は細かく見ていくと決して左右対称ではありません、それに加え人によって姿勢、体型、また使用用途が変わってくるので、それらに合わせて仕立てをするというのはやはり職人技といえるでしょう。(ちょっと気が引けますが、男性の所謂『タマ』の向きまでちゃんと確認する職人もおります…)
また経過ごとに仮縫いを行いその都度修正をしていくので、制作時間は上記2つと比べても段違いに掛かってきます。
当然これだけの手間がかかり、何人もの職人たちの手によって仕立てられるのでお値段も
高くなりますが、それに見合ったものは手に入るはずです。

フルオーダーについてはまた今度詳しくお話しできればと思ってますが、一先ずそれぞれ
どのようなものかはわかっていただけましたでしょうか。

 そしてこのフルオーダーについてですが、仕事柄フルオーダーを試されたことがある
という方のお話もよく耳にします。しかし日本のテーラーで仕立てたという方から
よく耳にするのは、「時間ばかり掛かっちゃって…もういいかな…」というお話。
当然フルオーダーはパターンオーダーやイージーオーダーよりも時間がかかることは皆さん承知のはず、では何故このような意見が出るかというと、要するに『時間がかかった割に
満足していない
』ということなのだと思います。

最近ではイタリアやイギリスに行き仕立ての修業をしてきたテーラーも
増えてきていますので、徐々に変わってきておりますが、そもそも日本のテーラーは
『良い生地を使って、そのお客様の寸法、希望に合わせて丁寧に作るもの』
というものが考え方として主流でした。
勿論着心地はいいですし、高そうなもの着てるなという風には見えます。
しかし考えてみてください、日本人体型でなおかつ腹の出た中年のオジサマの形にただ
合わせただけ」の洋服が、傍から見て格好良いでしょうか?

ではイタリアやイギリスといったヨーロッパのテーラーは何が違うかですが、もちろん
先ほどの日本のテーラーの考え方も大前提としてあります。ただ大きく違うのは更にそこにそのテーラーの考える格好良さが入ってくるのです。
細かい話をしてしまうとダラダラ長くなるので端折りますが、
着心地も仕立ても素晴らしく、尚且つ格好良く仕上げるのです。
お腹の出たオジサマは各国共通ですが、そういう方でも正面から見たときに
くびれがあるように見せる。肩幅を広げて、胸回りを大きく見せるように仕立て
威厳を纏わせる。
そういったことをテーラーそれぞれの裁量で仕立てるからこそ、世界中のエグゼクティブな方々は自分の気に入ったテーラーの元へ国を越えてでも仕立ててもらいに行くのです。
彼らはテーラーという職人であり、デザイナーというアーティストでもあるのです。

まだまだ「テーラーで仕立ててもらえばそれが良いもの」、という先入観だけで
オーダーをする方も少なくはありません。(また欧州で仕立てたから良いもの、
日本のテーラーだから駄目だということもありません。)
そのテーラーがどのような仕立てをし、はたしてその仕立てが自分の理想に
合っているのか、格好良いと思えるのか。そういったことをしっかりと自分で見ながら
テーラーを探し注文すると、きっと時間と値段以上のオーダーメイドが
手に入ることでしょう。

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